「1ミリも心が動かない」三流プレゼン、8大NG台詞となっているけど、そんなに目くじらを立てるほどではないんじゃないかな。

「1ミリも心が動かない」三流プレゼン、8大NG台詞となっているけど、そんなに目くじらを立てるほどではないんじゃないかな。

具体的に8つが何かと言うと、以下の通り。

「ただ今ご紹介にあずかりました〇〇です」「本日はどうかよろしくお願いいたします」「緊張しております」「つまらない話で申し訳ございません」「〇〇についてお話させていただきたいと思っております」「本日ご紹介した〇〇について、ご理解いただけますと幸いです」「はなはだ恐縮ではございますが……/はなはだ簡単ではございますが……/僭越ではございますが……」「ご清聴ありがとうございました」

確かに、この8つをすべて盛り込んで来たら、おいおい、とは思うものの、1つや2つあっても、悪印象にはならないと思いますけど、どうでしょう。確かに「ただ今ご紹介にあずかりましたひろ吉です」と言っても、心は1ミリも動かないでしょうが、その代わりに「こんにちは」とか「元気ですかー」とか言っても、心が動かないという点では同じことです。そもそも、プレゼンの発言の中には、心を動かすためじゃないものも含まれているわけです。

「つまらない話で申し訳ございません」というのは、じゃあするなよ、ということになるので、不要かなと私も思いますが、「〇〇についてお話させていただきたいと思っております」なんて、単に日本語の使い方の問題でしょ。どうでもいいですよ。

「ご清聴ありがとうございました」なんて、「おしまい、ちゃんちゃん」とか言うのを場に相応しい言葉に変えただけでしょ。この「ご清聴ありがとうございました」で、拍手のタイミングがわかるので、いいんじゃないですかね。そのぐらい。

それよりは、話の内容そのものがグダグダで長いことこそが忌み嫌われるべきことだと思います。8つのNGフレーズを使っていて、心を動かされないプレゼンについて、NGフレーズを除去しても、きっと心動かされないつまらないものであることには変化がないように思います。

 

みなさんは乾杯のグラスを持ったまま、延々と超絶つまらないスピーチを聞かされ、泡が消え、ぬるくなっていくビールを呆然と見つめた経験はないでしょうか。ズーム会議で、長々と続く棒読みプレゼンに意識が遠のき、「幽体離脱」したことはないでしょうか。

「えー、本日はお日柄もよく……」「はなはだ恐縮ではございますが、これをもって、挨拶とさせていただきます」などなど。結婚式、パーティー、式典、プレゼンで、私たち日本人は限りない数の「気絶レベル」につまらない話に堪えつづけてきました。

こうした退屈なスピーチ・プレゼンは、娯楽も少なく、時間も忍耐力もあった時代には許容されたかもしれませんが、情報のあふれかえったスマホ・SNS時代には、もはや「罰ゲーム」でしかありません。

今回は、人前での挨拶やプレゼン・スピーチで使いがち、でも本当はいらない「8つのNGフレーズ」を紹介します。

 https://toyokeizai.net/articles/-/436649