- 2013/11/13
君に友だちはいらない、タイトルだけで気になるし、表紙を見てまた気になる。
僕は君たちに武器を配りたいで気になっていた、瀧本さんの著書。たぶん同世代ということもあり、ぜひとも読……
ニワトリが先か、タマゴが先かみたいな話。
どちらかと言うと、傾聴をするには、それなりの人間力が必要で、その総合力をベースに人の話を聞いているという構図だと思っていて、その場合、傾聴しろと言うよりは、人間力を高めろ、っていう話ですよね。
だとすると、知性が乏しくて創造力がない人が、一念発起して傾聴してみたら、知性豊かで創造力がある人になるってことはないと思います。傾聴は、知性と想像力を指標値みたいなもんじゃないかな。
私なんか、しゃべりたい欲求に勝てずに、結局、人の話を遮っちゃいますからね。わかっちゃいるけど、やめられない。そんな奴にこの本を語る資格はないですね。
・”聴く”はあなた以外の多くの人から知識・発見を得られます。他者の話を聴いて、相手が持っている知識や物の見方、考え方を吸収して、多様な価値観を自分の中に形成しましょう
・話を”聴ける”人であった場合、あなたは他者にとって心的安全性の高い人物に映ります。
・そうなると、人はあなたの周りに集まってきます。
・”聴く”の定義は「相手と自分の心が一体化するまで理解・共感できるレベルで聴くこと」
・聴くことに細かなテクニックは必要ないし、テクニックを使うことに頭のエネルギーを全く費やしていけません。まずは、興味・関心を持って、理解に徹しましょう。
・「話をさえぎる」「わからないことを放置する」「スマホをいじりながら聞く」「気の利いたことを言おうとしながら聞く」これらは全て悪い聞き方であり、会話の禁じ手です。・優れた聞き手は、子どものような好奇心を持って相手の話を聴いています。共通点を探しつつ、相手と自分の違いや会話の意外性に注目すると、好奇心を持って話を聴くことができます。
・嫌いな人(自分に批判的・反対意見を言ってくる人)こそ好奇心を持って話を聴き、理解を深めましょう。
・相手の意見を聞いて、理解したからといってあなたの主張を変える必要はありません。相手の話をきちんと聴いてみて、正しいと思えば考えを改め、違うと思えば自分の考えをさらに強化しましょう。
・優れた聞き手は、間や沈黙を受け入れています。間や沈黙に負けて、自分の言葉で埋めないように我慢しましょう。
・優れた聞き手は、常に会話を受け止める対応をします。話を受け止めた上で、意味づけしたフィードバックを返して、常にボールを話し手に持たせています。
★自分の視野を超えた知識が持て、一生の友人をつくり、孤独ではなくなる、ただひとつの方法★
・つまらないギャグを言う人は、大抵人の話を聞いていない
・友情を深めるいちばんの方法は、「いつもの会話」
・みんな「自分には先入観がない」と思いがち
・つじつまが合わない会話をそのままにしておくとだまされる
・なぜあの人は「空気が読めない」のか
・「自分とは違う」グループに、人は「恐怖」を抱いている
・「アドバイス」をしだす人は、きちんと相手の話を聞いていない
・「だれかの悪いうわさ」を聞くと、自己肯定感があがる本当に優秀な人は聞く能力が異様に高い
「自分の話をしっかり聞いてもらえた」体験を思い出してみてください。それはいつでしたか? 聞いてくれた人は誰だったでしょうか? 意外に少ないのではないかと思います。他人の話は、「面倒で退屈なもの」です。どうでもいい話をする人や、たくさんしゃべる人などいますよね。考えただけでも面倒です。その点、スマホで見られるSNSや情報は、どれだけ時間をかけるか自分で決められるし、面白くないものや嫌なものは、無視や削除ができます。しかし、それがどれほど大事でしょうか。話を聞くということは、自分では考えつかない新しい知識を連れてきます。また、他人の考え方や見方を、丸ごと定着させもします。話をじっくり聞ける人間はもちろん信頼され、友情や愛情など、特別な関係を育みます。「自分の話をしっかり聞いてくれた」ら、自分の中でも思いもよらなかった考えが出てくるかもしれません。どんな会話も、我慢という技術は必要です。しかし、それを知っておくだけで、人生は驚くほど実り豊かになります。