心理学・行動経済学等の著名な研究論文が次々に追試失敗というのはまずいですね。なぜなら、知ったかぶりして、いろいろ能書きたれちゃっているので。

心理学・行動経済学等の著名な研究論文が次々に追試失敗というのはまずいですね。なぜなら、知ったかぶりして、いろいろ能書きたれちゃっているので。

いまさら、あれはウソでした。元の論文が間違っていまして、とは言えないです。

だって、ちょっと考えればわかるでしょ、常識だよ、みたいなトーンで話をしちゃっているのもだから。

 

心理学の研究論文は再現性が低いことが指摘されていました。再現性が低くなる原因は、学界全体に「疑わしい研究手法 (QRPs)」が蔓延していたことにあるとみられます。
現在は学界全体をあげての対策が行われているようです。研究の事前登録、データの公開、追試などが重視されるようになっています。
学界は正しい方向に進んでいるようですが、だからこそ、重要な発見だとみなされてきた過去の研究成果が次々に覆されているようです。
少々調べましたが……、いやはやこれは……脱力しました。心理学以外の分野でも援用されている有名な研究たちが、あれもこれも。興味を引かれたものに重点をおきつつ、ざっくりとメモ的にまとめておくことにします。

 https://note.com/s1000s/n/na0dbd2e8632d

以下、引用+コメントです。

 

マシュマロテスト

マシュマロのつまみ食いを我慢できる子供は将来有望だ、というような仮説です。効果は限定的であるとのこと。

あー。これは、よく言っていますね。自制心が大切だという文脈で、子どもにも使っちゃいました。正の相関関係はあると思うけどなぁ。

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スタンフォード監獄実験

スタンフォード大学で行われた心理学実験。普通の人々も刑務所の看守役・囚人役に選ばれると、看守・囚人らしく振る舞うようになることを示したはずでしたが、やらせ疑惑が出ています。再現性もないようです。

これは、ショック。映画にもなっているじゃん。

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1万時間の法則

ものごとを極めるには1万時間を費やす必要があるという法則。いや、これ研究の世界の話だったんですか。再現されず。

こんなのあたりまえじゃん。法則でもなんでもない。面白いのは、一番上手なグループは、最も時間がかかっていないらしい。才能があるってことですね。

 

グロース・マインドセット理論

才能(知能)よりも努力を誉めたほうがやる気が出るというような理論です。再現性はほとんどないとのこと。

結構、衝撃的。この理論の延長線上で、やればできるという、無茶苦茶ポジティブな育成の考え方があるんですが、再現性がないとなると、なかなか厳しいです。

 

ステレオタイプ脅威

「女は数学が苦手」「黒人は白人より学力が低い」などと言うステレオタイプを意識させると、実際に試験の点数が下がるという仮説。そうした効果はほとんどないというメタ分析や、再現に失敗する実験が増えてきたという。

評価者がストレオタイプを意識すると、結果には大きな影響を与えると思うけど、被評価者については、そんなに与えないんじゃないか、と思います。

 

ピグマリオン効果

教師の期待によって生徒の成績が向上するという効果。存在はするが、効果は小さいようです。

これは、あってもいい気がしますけど、どうなんでしょう。教師の期待が、心理的な安全性につながり、プラスの効果が出てもおかしくないと思いました。