- 2017/09/28
子供に早期英語教育やらしている東大出身の親に会ったことがない、というのは極端だけども、早期英語教育より大切なことってあると思います。
英語教育より大切なのは、母国語教育だと思います。母国語のレベルが、その人のレベルの上限を決めるという……
正欲を読んで、面白いけど、この設定はなんだかなぁ、と思っていた朝井リョウが原作者ということで、どんなものになるのか、期待半分不安半分ぐらいで見ました。
いや、面白いじゃないですか。
設定もいいですよね。就職活動の学生。一緒に頑張ろうと言っているものの、ライバルでもあり、内心は妬みのようなネガティブな感情も渦巻いている雰囲気が、よく表現されていたと思います。
なんか、見ているこっちまで、いたたまれなくなってしまいました。
頭の中にある間は傑作、というのは、的を射ていて、自分のことを言われているような気がして、ドキッとしました。
朝井リョウが直木賞を受賞し、大きな話題を呼んだ原作の映画化作品。ひとつの部屋に集まった5人の男女。大学の演劇サークルに全力投球していた拓人。拓人がずっと前から片想いをしている瑞月。瑞月の元カレで、拓人とルームシェアをしている光太郎。拓人たちの部屋の上に住んでいる、瑞月の友達の理香。就活はしないと宣言する、理香と同棲中の隆良。理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる5人。それぞれが抱く思いが複雑に交錯し、徐々に人間関係が変化していく。「私、内定もらった…。」やがて「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬み、本音が露になっていく。人として誰が一番価値があるのか? そして自分はいったい「何者」なのか?
本でも読みたいと思いました。でも、結末を知っていると、ちょっと微妙かもしれません。本から映画の流れは許容できても、映画から本の流れは違和感があるんですよね。なぜだろう。