最初は気づかないけど、アンソニー目線での映画なので、徐々に辻褄の合わないことが出てきます。
いったい、どちらが本当の現実なんだろう、と混乱してしまいます。見終わっても、いったいなんだったんだ、というハテナマークがいっぱいです。
恐らく、認知症の人の日常って、こんなイメージなんでしょうね。
自分が、こうなったとき、どういう決断ができるのか、すごく悩ましいところです。
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?ひょっとして財産を奪う気か?現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは――?