- 2020/02/22
双葉荘の友人、よくまとまった作品だとは思うけども、心を揺り動かされるということはないですね。
悪いわけではないけれども、毒にも薬にもならない、って感じです。 世にも奇妙な物語の「ほんわか」版って……
さすが、宮藤官九郎だと思いました。
宮藤官九郎の脚本は正論を押し付けてこないし、ちょっとした笑いを意識しているので、大好きですし、ハズレがないと思っています。
菅田将暉、ちょっと太っていましたね。役作り?でも、太っている必要のない役だったように思いますが。
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの晋作(菅田将暉)は、4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れ。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタート。
仕事の合間には海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来た〈よそ者〉の晋作に、町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作だったが、その先にはまさかの人生が待っていた—?!
ネット上の意見まとめ:
菅田将暉×井上真央/岸善幸監督×宮藤官九郎脚本
――コロナ禍“お試し移住”が巻き起こす〈泣き笑いヒューマン・コメディ〉
項目 | 情報 |
---|---|
公開 | 2025‑01‑17(全国) |
監督 | 岸善幸(『あゝ、荒野』『正欲』) |
脚本 | 宮藤官九郎 |
原作 | 楡周平 『サンセット・サンライズ』(講談社) |
主演 | 菅田将暉(西尾晋作)/井上真央(関野百香) |
その他キャスト | 中村雅俊・三宅健・池脇千鶴・小日向文世 |
上映時間 | 129 分 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
興行 | 公開3か月で興収16.8 億円(東宝調べ) |
東京を脱出したい会社員
2020年、リモートワークになった大企業サラリーマン・晋作(菅田)が〈4LDK・家賃6万円〉という“神物件”に惚れて、宮城県南三陸の漁港町へお試し移住。
よそ者 vs 地元民の距離ゼロ交流
釣り三昧を夢見る晋作だが、町のマドンナで大家の百香(井上真央)や漁師たちは東京者に興味津々。コロナ禍の警戒感もあって“過剰な親切”が嵐のように押し寄せる。
震災・空き家・過疎… 田舎のリアル
震災の爪痕が残る港、空き家だらけの商店街、地元祭りの存続危機。晋作は「外から来たからこそ見える視点」で奔走し、次第に町のムードメーカーに。
“サンセット”と“サンライズ”
夕陽(過去の喪失)と朝日(新たな始まり)が交差するクライマックスで、晋作と百香の関係、そして町の未来に小さな奇跡が訪れる――。
指標 | データ(2025‑06時点) | ひとこと傾向 |
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Filmarks | 3.6/5(レビュー約2.1万件) Filmarks | “肩の力が抜ける”ほっこり系との声多数 |
映画.com | 3.0/5(レビュー2,400件) 映画.com | 「社会テーマ多すぎ」「テンポ中途半端」で賛否 |
Japan Times 評 | ★★★☆☆「コロナ期を軽やかに描きつつ、田舎暮らしの苦味も残す」The Japan Times |
設定が今っぽい:「テレワークで地方移住」というリアルな導入が共感を呼ぶ。
キャスト◎:菅田=“陽キャ癒し系”が新鮮/井上の東北弁が自然。
ロケーション映画:「三陸の海と夕陽が美しい。観光 PR にもなる」と絶賛。
テーマ盛りすぎ問題:「震災・コロナ・空き家・恋愛… 全部詰め込み過ぎ」
テンポのムラ:「前半はクドカン節が効くが後半は岸監督のシリアスが勝ち、ちぐはぐ」
ご都合エンディング派も:「現実の厳しさを軽く流し過ぎ」と指摘。
立場 | コメント(要約) | 出典 |
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★★★★★ | 「震災の痛みを抱えつつ笑える。菅田×井上の空気感が最高」 | キャンペーンサイト投稿 voiceup.jp |
★★★☆☆ | 「肩の力は抜けるが、社会問題を掘るならもっと踏み込んで」 | note レビュー note(ノート) |
★★☆☆☆ | 「リアル追求かコメディか、どっちつかずで消化不良」 | 映画.com 低評価 映画.com |
タイトル由来
‑ “夕陽(喪失)と朝日(再生)”だけでなく、宮城・気仙沼名物の絶景スポット「大谷海岸サンセット・サンライズ」に掛けているらしい。
ポスターの釣り竿
‑ 菅田将暉が自前の釣り竿を持参し、実際にロケ中にカレイを釣ったエピソードが舞台あいさつで語られた。
エンドロールの“東北弁講座”
‑ キャスト全員が方言指導の NG テイクを披露 → 笑いと涙のダブル締めでシネコン客席が温かい空気に。
『サンセット・サンライズ』は、コロナ禍×地方移住のリアルを“クドカン節”で包み、菅田将暉と井上真央の素朴な化学反応で見せる“泣き笑い”移住コメディ。
評価は二極化するが、三陸の風景と人情が染みる“軽めの週末ムービー”として雑談のネタにちょうどいい一本です。