チェストプレスとスミスマシンで全然パフォーマンスが違うので、先生に聞いてみた。

チェストプレスとスミスマシンで全然パフォーマンスが違うので、先生に聞いてみた。

なるほど、最初にテクノジムでマシンをやってから、スミスマシンをやる今の手順でいいんじゃないかな、と思った次第です。

 

まず前提の確認

✅ プリコーのスミスマシン

→ 多くのジムで見かける「傾斜あり+安全性高め」タイプ(軌道は垂直寄り〜やや前方への傾きあり)

✅ テクノジム SELECTION のチェストプレス

ピン式ウェイトスタック+最適化された軌道設計
→ 「人が押すベストな動き」に近づけにきた設計


違いを一言で言うと

👉 プリコーのスミスは“フォーム制御+身体統制”、テクノジム SELECTION は“筋出力の最大化”をそれぞれ狙っている。

① マシンの役割の違い

📌 プリコーのスミス

  • 軌道がほぼ固定

  • ブレが許されない

  • スタビライザー(肩・背中・体幹)を使わせる

  • フリーの動きに近い感覚で負荷をかけられる

特徴
→ 数字は出にくい
→ 可動域の精度が問われる
→ ケガリスクは低め


📌 テクノジム SELECTION チェストプレス

  • 軌道がカムとリンク機構で最適化

  • 押す運動そのものを補助・誘導

  • 身体への負荷を“筋肉本体に集中”させやすい

  • 軽い動き〜重い動きまでスムーズ

特徴
→ 数字が出やすい
→ 安定感高い
→ 大胸筋への負荷が取りやすい


② 「数字が違う」の本質

テクノジム SELECTION の場合

  • 表示重量は実重量 + レバー・カムの最適化係数

  • 押しやすい角度で最大出力ポイントに負荷が乗る

  • 安定した姿勢で無駄な力が逃げない

結果:👉 意外と高重量を出せる


プリコー スミスの場合

  • 表示重量 ≒ 実重量

  • 軌道固定が“あなたの自然軌道”とズレると
    → 肩が詰まる
    → 胸のストレッチが生きない
    → ブレーキがかかる

結果:👉 チェストプレスより数字が低くなる


③ 両者の「評価軸」を整理すると

観点 プリコー スミス テクノジム SELECTION
数字の出やすさ 低〜中
負荷の正確さ 高(実重量寄り) 中(最適化された表示)
身体使いの自由度
大胸筋への集中性
フォームの習熟度が重視される

④ 実際の体感がこうなる理由

あなたが出るか出ないか

  • チェストプレス SELECTION
    → 押すだけで負荷が乗る
    → 安定して高重量

  • プリコー スミス
    → 肩甲骨・胸郭・肘角度の微調整で負荷が変わる
    → 数字が出にくい

これは強い弱いの差じゃない。
「マシンの設計思想の違い」。


⑤ どっちを基準にすべきか?

目安として

  • 筋肥大・パンプ重視 → テクノジム SELECTION

  • フォーム改善・ベンチプレスの技術向上 → プリコー スミス

片方だけで鍛えると偏るけど、
両方うまく使えば効果は爆上がり。


⑥ 数字が“意外”でも問題なし

あなたが「チェストプレス SELECTION の数字のほうが大きい」と感じるのは、むしろ正常です。

理由はまとめると、

✔ 軌道が最適化されている
✔ 負荷が筋肉に乗りやすい
✔ プリコーは動きの自由度を制限
✔ スタビライザーの負担を抜けない

別種目として捉えるべき。


まとめ(超シンプル)

  • 数字が大きい=筋力が大きい→ じゃない

  • マシンごとに何を測っているかが違う

プリコー スミスは👉 「自分の身体を正確に動かせるか」

テクノジム SELECTION は👉 「筋力を最大限発揮させる設計」

だから数字が違うのは当然。比べるべきは“数字”じゃなく“目的”。

目的別・順番まとめ(ここだけ覚えればOK)

目的 順番
筋肥大 SELECTION → スミス
筋力向上 スミス → SELECTION
肩を守る SELECTION → 軽スミス