円高の正体を読んで、だんだん世の中の正体がわからなくなったけど、将来はインフレに賭けたい。

円高の正体を読んで、だんだん世の中の正体がわからなくなったけど、将来はインフレに賭けたい。
この記事は 4 分で読めます

予想インフレ率の差が為替レートに反映されるというのは論理的にもよくわかるし、過去のデータもそうだったというのなら、間違いないんでしょう。

ただ、「予想」っていうのがクセモノな気がするんですよね。

そりゃあ、日銀が死ぬ気になって、お金を刷りまくればインフレにはなるでしょうけど、普通はしません。

そうせざるを得ない状況に追い込まれる条件が何かというのが重要だったりします。

考え出すと何が本当なのかよくわからなくなっちゃいました。

ただ借金して家を買っているので、インフレになってくれぇ~、とひたすら祈っています。

http://www.amazon.co.jp/dp/4334036627

現在、日本は深刻な円高状態が続いています。

長引く不況、逼迫する財政状況に加えて東日本大震災の影響—-。今の日本にはあまり好材料が見当たらないというのに、ドルが売られ、円が買われる、という状況が続いているのです。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。

これまでいろいろなことが言われてきましたが、私は円高基調が続く原因は実にシンプルなことだと考えています。本書では、その「シンプルな原因」を明らかにするとともに、私がなぜその結論にたどり着いたかについて、くわしくお話ししていきます。

第1章 為替とは何か?
為替取引・外国為替市場とは/為替レートとは/銀行が為替取引を行なう理由/生保・損保、年金基金が為替取引を行なう理由/投資信託会社や個人投資家が為替取引を行なう理由/一般の企業が為替取引を行なう理由/投機と実需/「神の見えざる手」/なぜプレイヤーはそう予想したのか

第2章
「円高」と「ドル安」、「円安」と「ドル高」はそれぞれ1セット/良い円高・悪い円高?/消費者にとっての円高/企業に勤める人にとっての円高/円高・円安の影響を正しく見るために必要な視点/「良い円高」の真実/日本全体にとってはどうか?/円高で雇用が減る/"韓流推し問題"の真実/報道や発言を正確に見極めるには

第3章 「良い円高」論のウソ
「数字的にはそうだろうけど・・・」/「円高=悪」という認識は広まったものの・・・/「強い円」志向説/円高になったら対ドルベースでGDPが増加する?/通貨暴落のトラウマ説/為替介入とは/通貨アタック、通貨危機、そしてヘッジファンド/イギリスがユーロに参加していない理由/不整合な三角関係/通貨の総量と為替レートの関係/なぜ金融引き締めを行えなかったのか?/為替介入は小手先の政策?/通貨危機は変動相場制の国では起こらない/通貨アタックは起こるのか?/キャピタル・フライトは起こるのか?/1ドル=200円になったら・・・/日本の財政赤字が増えつづける一因/「円高不況は乗り越えられる」という精神論/専門家の意見を無批判に垂れ流すメディア

第4章 為替レートはどのように動くのか?
2つのパターン/購買力平価とは/購買力平価の正しい算出方法/物価上昇率と為替レートの関係/ソロス・チャートとは/ソロスチャートで説明できない時期/購買力平価と修正ソロスチャートの関係/将来についての予想が重要/予想インフレ率と為替レートの関係

第5章 為替レートは何が動かすのか?
日米の予想インフレ率の差/アンケート調査を使う方法/金融政策が決める予想インフレ率/予想インフレ率が上昇すると、景気がよくなる/10人前後が為替レートのカギを握っている

第6章 円高の正体、そしてデフレの"真の"正体
円高とともに進行するデフレ/モノの値段が下がるだけではない/不況とデフレ/デフレスパイラル/「デフレの正体」の正体/デフレが引き起こす円高/経済成長は可能か/デフレの克服/少なすぎるマネタリーベース/あと28・8兆円追加すれば・・・/「量的緩和はデフレには無効」説/昭和恐慌からの脱出/日銀総裁の絶大なる権限/極めて単純な結論

その他、詳しい書評はこちらを見てください。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2012/01/post-bd6f.html