- 2015/01/11
天使にラブソングを、小気味の良い映画だと思います。途中で、寝ちゃったので、偉そうなことは言えませんが。
ストーリーはシンプルなので、ちゃんとわかりました。 天使にラブ・ソングを…Blu-ray しがない……
実生活でも役に立つので、章ごとに感想をメモしておきます。言われてみればその通りだったり、どこかで聞いたことのある話ですが、よく実験して明らかにしたもんだと思います。
1章:相対性のコスト(なぜあらゆるものは-そうであってはならないものまで-相対的なのか)
→自分よりも劣っている友だちを合コンに誘うといいっていう多くの人が使っている話ですね。人間は何かと比較して相対的に判断するから、わざとミスリードさせる比較対象を置く手法は賢いやり方です。
2章:需要と供給の誤謬(なぜ真珠の値段は-そしてあらゆるものの値段は-定まっていないのか)
→所謂、アンカリングの話。最初の価格は、高めに言うべきですね。
3章:ゼロコストのコスト(なぜ何も払わないのに払いすぎになるのか)
→無料というだけで判断を誤りがちだという話。10ドルvs1ドル、9ドルvs0ドルでは後者のほうが圧倒的に0ドル(9ドル安)が有利になるという実生活での自分のことを考えれば、当然の話です。
4章:社会規範のコスト(なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたん楽しくなくなるのか)
→「社会規範」と「市場規範」の2つの概念は斬新でした。「社会規範」のほうが、モチベーション高くなるそうです。人のためか、金のためか、という話ですね。
5章:無料のクッキーの力(無料!はいかにわたしたちの利己心に歯止めをかけるか)
→金銭のやり取りがなければ、「社会規範」が前面に出てくるので、他人のことを思いやる気持ちが出やすくなる。
6章:性的興奮の影響(なぜ情熱はわたしたちが思っている以上に熱いのか)
→なぜかはわからないけど、興奮しているときは、冷静なときと同じ判断ができないということ。性的なものには限らないはず。だから、興奮しても大丈夫な対策を考えるか、興奮する前に手を打つ対策を考えるかするべき、ということですね。
7章:先延ばしの問題と自制心(なぜ自分のしたいことを自分にさせることができないのか)
→計画的な意思表明をすると効果があると言うものの…、なかなか思い通りにはなりません。
8章:高価な所有意識(なぜ自分の持っているものを過大評価するのか)
→自分の持っているものは過大評価する傾向にある。自分の子どもや、会社などでも一緒。客観的な評価を見失わないことが大切ですね。
9章:扉をあけておく(なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか)
→どうでもいい選択肢は早めに息の根を止めておけ、ってことですね。気になって仕方がなくなるから。
10章:予測の効果(なぜ心は予測したとおりのものを手に入れるのか)
→先入観の話ですね。最初に思っていることが、その通りに感じちゃうっていう話です。だから、ステレオタイプでの判断は危険ですし、ブランドって、予測させる力のことなんだろう、と思いました。
11章:価格の力(なぜ1セントのアスピリンにできないことが50セントのアスピリンならできるのか)
→プラセボ効果。直感的にそりゃそうだ、とも思います。
12章:不信の輪(なぜ、わたしたちはマーケティング担当者の話を信じないのか)
→良すぎる話は信用されにくい、ってことです。つまり、良い話をするときには、逆の悪い面や、タネ明かしをセットでということですかね。
13章:わたしたちの品性について その1(なぜわたしたちは不正直なのか、そして、それについて何ができるか)
→人間は不正直だが、良心や道徳に訴えると、正直になる傾向だそうです。
14章:わたしたちの品性について その2(なぜ現金を扱うときのほうが正直になるのか)
→会社に落ちているお金を持って帰るのはできないけど、会社の備品は持って帰れるという話。現金じゃなくて、引換券とするだけで、現金の効果が減るのはびっくり。
15章:ビールと無料のランチ(行動経済学とは何か、そして、無料のランチはどこにあるのか)
→人間は普通の経済学で設定されているように合理的に行動はしませんよ、って話。
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」――。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない! 行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫化。
内容については、以下のサイトがまとまっています。