誰かを助けたいという想いが、誰かを傷つけている。ボランティアに殺された僕の「お父さん」に共感。

誰かを助けたいという想いが、誰かを傷つけている。ボランティアに殺された僕の「お父さん」に共感。
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良かれと思っていることが、本当に良いことかどうかはわからない。

悪意がある場合もあるし、立場によって変わってくる場合もあるから。

そして、良かれと思ってやっている人は、自分は良いことをしているんだからオーラを出していて、聞く耳を持たなかったり、自己満足でいっぱいだったりするので、そこらへんが状況の改善の障壁になっていますね。

これって、親が子に対してすることも似ている気がします。

http://tabi-labo.com/899/orphanagetourism/

1. あなたがもし「短期間」のボランティアをするならば、子どもたちに精神的なダメージを与えかねないことを理解する必要がある。

孤児院にいる子どもたちは、その境遇からも分かるように、人と別れることで(優しくしてくれたボランティアたちがいなくなること)精神的なダメージを受ける可能性がある。あなたが孤児院を去る悲しみの何倍にも増して、子どもたちはショックを受ける恐れがあるのだ。

2. あなたは、子どもたちを利用した悪徳ビジネスに加担することになるかもしれない。

カンボジアでは、実は孤児院に入所する約75%の子どもたちが孤児ではないにも関わらず、孤児院が増加している。なぜだろうか?一部の悪徳孤児院では、”親がいる”現地の子どもを雇い「孤児」として施設に配置しているのだ。旅行者や慈善団体からの多額の寄付金を目的として、悪徳ビジネスが行われている。

また、観光客が渡したお金は大抵、子どもたちには支払われることはない。子どもたちを貧困状態に置くこと、いわばそれが広告塔になり、観光客をより引きつけ、さらに多くの寄付を得ることに繋がっているのだ、という指摘がある。

3. 子どもたちを親から引き離すことで、ボランティアが成り立っているとしたら。

この問題に詳しいNGOは、悪徳孤児院が子どもをもつ親に対して、子どもを手放しやすくなるような、甘い言葉をかけているのではないかと考えている。カンボジアでは特に重要な「教育」を担保に親から子どもたちを引き離しているというのだ。(適切な教育が施されているかどうかはカンボジア政府が調査している)