人生の楽園に古屋弥右ェ門が出ていました。「ていねいな暮らし」を実践している、居心地のいいところです。

人生の楽園に古屋弥右ェ門が出ていました。「ていねいな暮らし」を実践している、居心地のいいところです。
この記事は 3 分で読めます

放送されました。

http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/

舞台は、懐かしい日本の風景が数多く残る岩手県遠野市。仙台からこの町へ移住し、昔ながらの民家『南部曲り家』で田舎暮らしを満喫する山田千保子さん(65歳)と夫の信和さん(67歳)が主人公です。
40代の頃から、古民家に興味を持つようになった山田さんご夫婦は、いずれ移り住むことを前提に古民家を探していました。そんなある日の帰り道、偶然、ある一軒の曲り家を見かけました。ここから縁が生まれ、7年前にこの家を購入。一年に渡る補修を経て移住を果たしました。
お二人が目指すのは『ていねいな暮らし』。生活に必要なものは手作りし、あえて手間暇をかけて楽しむ暮らしです。野菜作りに料理、人々との交流…どんなことにも“ていねい”に取り組むご夫婦の日々は、とても豊か。遠野の里の南部曲り家で、古き良き時代の暮らしを満喫しています。

山田さんご夫婦が暮らすのは、『南部曲り家』と呼ばれる築180年の伝統的家屋。馬小屋と人間の生活スペースがL字型につながっていることから、『曲り家』と呼ばれています。家屋の中に馬小屋があるのは、かつて馬たちを働き手として家族同然に大切にしていたためです。
ご夫婦には、「この曲り家での暮らしを、若い世代にも伝えていきたい」という強い思いがあります。そのため水回り以外、家の造りは変えていません。その代わりにモダンな小物を配置して家を魅力的に見せることを心がけながら、日々の生活を楽しんでいます。

曲り家の裏手には、信和さんの畑があります。ゴーヤやトマトなどの野菜から桃やブラックベリーなどの果樹に至るまで、様々な種類を育てています。この日は、じゃがいもや花オクラなど、沢山の収穫がありました。
毎食、手作りにこだわっている千保子さん。食卓には、採れたての野菜を使ったおかずが並びます。千保子さんのモットーは、盛り付けもていねいにすること。これもまた食事の時間を楽しくするコツです。信和さんは、「愛する人に食事を作ってもらい、旬のものを旬の時期に食べられるのは幸せだ!」と、のろけていらっしゃいました。

千保子さんが、自家製のニンニクを使って、保存食を作り始めました。料理に使い切れない野菜や果物は、こうして保存食に加工します。
今回作ったのは、『ニンニクの醤油漬け』。皮をむいたニンニクを一週間お酢に漬けた後、醤油に漬け変えるだけの簡単保存食です。酢に漬けることで、ニンニク臭さが消えるそうです。他にも、醤油麹や自家製味噌などの調味料も手作りしています。「自分たちができることは、時間をかけてやりたい」と、千保子さんは手間をかけて行なう作業をどんなことでも楽しんでいます。

山田さんの南部曲り家に大勢の人が集まってきました。町おこしにも力を入れている千保子さんは、月に一度『ていねいな藏し』という出店イベントを自宅の馬屋で開いています。手作りパン屋さん、布小物の店、野菜販売店やカフェなどが参加しており、毎回沢山のお客さんがやってきます。ここでの出会いを通じて、『南部曲り家』と昔ながらの“丁寧に暮らす”ことの魅力を、広い世代の人たちに伝えているお二人です。