- 2023/04/02
バカと無知、面白かったです。私が日頃感じていることに近くて、共感できました。人間が生存競争を勝ち抜いてきた原動力はそう簡単に克服できませんよね、やっぱり。
人間が本能的に、他人よりも劣っていることに敏感に反応し、それを是正したいと強く思っていることにより、……
なんか胡散臭い。そう思うのは、ひねくれものの私だけ?
https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/032700068/032200012/
2月1日の朝、最寄り駅の西日暮里駅から学校に向かう途中で、息子がこう言ったのです。
「僕、こんな遠い学校には行きたくないよ。開成には行かないよ」
あぜんとしました。でも、ほんの一瞬の気の迷いかもしれないと思い、とにかく試験を受けさせたのです。そしたら、試験が終わった後に息子が「開成は多分受からないよ」と言いました。「難しかったんだね」と応えると、「そうじゃないよ、社会の大問3を白紙のまま出した。簡単な問題だったから、多分みんなできていると思う。だから、僕は落ちていると思うよ」と言うのです。
その時、初めて「ああ、息子は本気で言っていたのだな」と思い知りました。実はその予兆はあったのです。いつだったか、息子にこんなことを聞かれたことがありました。
「ねぇ、お母さん、もし開成に受かって、聖光にも受かったら、開成にお金を振り込んじゃう?」
「それはそうよ。だって、開成に受かっているならそうでしょう」
「どうして開成に行かせたいの? パパの母校だから?」
その時は、「そういうことは受かってから言ってよね」と軽くあしらいましたが、今思えばあの頃から、息子は開成ではなく聖光に行きたかったのだと思います。ずっと子どもに寄り添って伴走してきたつもりでしたが、息子の“本当の気持ち”を分かってあげていなかったことに気付き、申し訳ない気持ちになりました。