第1巻は、カーピキー実験の話。
簡単に言うと、「インプットの勉強」と「アウトプットの勉強(=テスト)」の効果を比較している実験。スワヒリ語を覚えるという暗記系の勉強の話です。
結論としては、インプットの勉強は、できなかった部分だけやり、テストは、全領域を実施するのが記憶効率が良いということです。
これは、インプットよりテストというのは、私の経験則上、納得感があります。テストを全領域というのは意外でした。わかっている単元を何度もやるのは、バカらしいと思っていたので、少し認識を改めるべきかと思いました。
ただし、この本、第2巻以降に、どんでん返しがあるようで、すごく気になるんですが、値段が高いので、ちょっと買うのは躊躇しています。
個人的には、これは単語の記憶という暗記系モデルなのですが、思考系モデルについて、どう学習するかのほうが重要じゃないかと思っています。
その場合、「アウトプットの勉強(=テスト)」→「インプットの勉強」と順序を入れ替えるのが効率的じゃないのかという仮説を持っています。そして、テストの範囲も、できなかったのみに絞ったほうが効率的な気がします。例えば、2回連続正解したら、対象から外す、みたいな運用ですね。
なかなか、面白いテーマです。科学的な根拠には従うものの、個性の範囲での差異もあるでしょうから、100%正しいやり方があるわけではないですけど、90%正しくないやり方は避けるのが賢明ですね。
本書は、Amazonのランキングで総合1位(無料)となった、科学的学習法の本です。
12万部のベストセラーとなった前著と同様、大量の図とイラストを使って、わかりやすく解説しています。
特に、英語学習中の方、受験生、教師の方、小学生~高校生の親御さんに読んでいただきたいです。本書は全5巻(派生編も含めると全8巻)構成です。
これは、その第1巻となります。本書は、必ずしも5巻全部読まなくても、十分に役立つように書かれています。
1巻だけ読んだ人は1巻分だけ、
1~2巻を読んだ人は2巻分だけ、
1~3巻を読んだ人は3巻分だけの、学習効率に関する知見を得られます。この第1巻では、科学的学習法を理解する上で、最も重要な論文について、わかりやすく解説します。
第1巻の内容はネットでも読めるので、kindleじゃなくて、ネットで読んだほうが手軽かもしれません。