子育てで、親があがいても、そんなに結果は変わらない、ってことですね。
言われてみれば、その通りだと思うし、そう思えれば、子育てに必要以上のストレスを感じなくて済むんじゃないでしょうか。うまくやらなくたって結果は変わらないわけですから。
一部だけ抜粋しておきます。読みやすいので、詳細は原文を読んでください。
基本方針「夫婦仲良く。子供は勝手にしろ。」
これは完全に妻も合意しています。折衷案は必要なかったですね。
カッコいい言い方をすれば、「諦観と信頼」です。
子のスペックは自分たちの遺伝子でほぼ決まっていて、今更どうしようもない。しかし、家庭が彼女たちの邪魔をしなければ、持てる資質を最大限発揮してくれると信じる。
子の人生は子のものです。親は黒子ですらありません。
親にはやるべきことがある。それをやらなければならない。
そういった使命感を持つ気持ちはよくわかりますが、それは驕りでしょう。
親は子へ遺伝子をパスした時点で、数えきれないほどの影響を与えています。
それなのに、生まれてきてなお影響を与えたいというのはいささかウザい。
もう十分受け取ってもらったのですから、生まれた後は穏やかに見守るべきなのです。そして、親は親の人生を楽しんでいきましょう。
我々もまた、親からもらった資質を発揮していかなければならないのですから。
過去にも遺伝について、ちょろっと調べていましたが、もう少し、掘り下げてみました。
まず、行動遺伝学には、2000年にエリック・タークハイマーが発表した「3原則」があるそうです。
第1原則 ヒトの行動特性はすべて遺伝的である
第2原則 同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響より小さい
第3原則 複雑なヒトの行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない
共有環境の影響は、遺伝子の影響よりはるかに少ないんですね。下に影響度を整理したものがあるので、引用しておきます。