今さらながら、Grease(保科由里子演出)を見ての素人の感想を一言で言うと、シンプルで良かったです。

今さらながら、Grease(保科由里子演出)を見ての素人の感想を一言で言うと、シンプルで良かったです。

Greaseって、もともとは、ミュージカルだったのを、人気絶頂だったジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンの主演で映画化し、有名になったみたいです。なので、私も最初にGreaseを見たのは、その映画でした。子供と一緒に見ていて、卑猥な言葉を連発したりして、どういう意味と聞かれないように、と祈りながら見ていたのを昨日のことのように思い出せます。

その位置づけとしては、日本で言えば、加山雄三の若大将みたいなもんじゃないでしょうかね。
アメリカ人に子供がGreaseのミュージカルをやるんだ、という話をすると、大ウケしますから、あながち間違っていない気がします。
私だって小学校の学芸会で、加山雄三や田中邦衛をやったら笑うしかないですもん。

ああ、話がそれました。Greaseですね。

学園のツッパリ男ダニーは、新学期が始まって驚いた。夏休みに旅先で出会ったサンディが、同じ学校に転校してきたからだ。サンディはたちまち学園の人気者になった。さて2人の恋の行方は…。
舞台で大ヒットしたミュージカルを、『サタデーナイト・フィーバー』で一躍スターダムにのし上がったジョン・トラボルタと、当時人気絶頂の歌手オリビア・ニュートン・ジョンの共演で映画化した。製作者が映画と音楽の両業界をリードしたロバート・スティグウッドなので、ビージーズのバリー・ギブ作曲の主題歌がつけ加えられた。ハッピーな学園コメディが、懐かしいフィフティーズ風のナンバーにのせ、スマートなダンスと圧倒的な群舞とともに展開する。どこまでも楽しい名作だ。(アルジオン北村)

正直に言うと、よくわからない映画なんですよね。これが。
ビーチでいちゃつく2人ではじまって、何が起きているんだろうと混乱していると、いきなりライデル高校のシーンに行き、意味がなかなかわかりません。特に、私のように外国人の顔の判別ができない人間には特に厳しいです。

そして、喧嘩したと思ったら、仲直りしていて、まあ、ストーリーとしてのつながりはわかりにくいですよね。ライバル高校といつの間にか車のレースに出ることになって、いつの間にかハッピーエンド。もう、完全に混乱です。

ノリノリで踊っているから、楽しむか、って感じです。いい曲がたくさんあったので、ヒットしたんでしょうね。
日本で言うと、若大将シリーズですから、高度経済成長期の頃の映画の空気感がちょっと違うのに似ているかもしれません。ストーリーでなく、雰囲気を重要視している感じなんですよね。その時代背景を共有できていない私たちからすると、ピンと来ないところがどうしても出てきます。

でも、Greaseもその後、TVドラマ化されたりしており、変わっていくんでしょうね。若大将もリメイクされるかなぁ。

で、ようやく、本題なんですが、今回のミュージカルはわかりやすかったです。もしかしたら、原作を映画がピンボケさせてしまっていたのかもしれません。

自我に目覚めつつある思春期の少年たちが、異性に持てたい、かっこつけたい、なんか劣等感を感じるなどの様々な問題を抱えているけど、それもなにも、ひっくるめで個性だし、自信もって楽しもうぜ、みたいな感じ。

映画だと何が何だかわからないけど楽しもうぜ、だったのが、今回の公演では、人には個性があるんだから、そんな違いなんか気にせずに前向きに挑戦しようぜ、っていう印象でした。なんでだろう。そういう意図で演じていたから?

もちろん、Greaseがヒットしたのは、音楽も親しみやすいという要素が強くて、公演後もしばらく焼き付いて、頭から離れませんでした。どれも、いい曲ですね。

あと、千秋楽のカーテンコールで大きい子キャストと小さい子キャストが一緒になって登場し、見つめ合いながら終わるシーンは良かったです。仲が良さそうだし、楽しそうでしたから。

Youtubeで片っ端から検索。

本当「Grease is the world」が好きですなんですけど、残念ながら今回の公演にはなかったです。テーマ曲として使って欲しかったです。

ということで、これで、いったんGreaseは卒業。次回作は何だろう。

完。