結果を出し続けるために、内容はオーソドックスなのですが、羽生善治が書いているから受け入れやすいですね。

結果を出し続けるために、内容はオーソドックスなのですが、羽生善治が書いているから受け入れやすいですね。

羽生善治が書いているので、悪い本のはずがないですね。そして、ゴーストライターがほとんど書いたのではなく、自身の言葉がかなり残っているようにに思いました。

なので、心に響きますね。

 

心に残ったことを書いておきます。

「人は、普通に続けられることしか続けられない。」…まさにその通りだと思います。普通に続けられること、それは、好きなことなんじゃないでしょうか。好きこそものの上手なれ、ってやつです。ダイエットで毎日10km走れって言われても、私には無理です。好きじゃないから、走ること自体が。

「勝負で大切なことは、1:恐れないこと、2:客観的な視点を持つこと、3:相手の立場を考えることの3つ。」…その通りだと思います。長男の場合は3の相手の立場を考えることに改善の余地がありそうです。私は、1の恐れないことのような気がします。どうしても、読み切れないと震えてしまいます。

「次の一手の決断プロセス、1:直感、2:読み、3:大局観」…ここがよくわからなかったです。直感と大局観の違いがわからないせいです。直感的にダメと思ったものが、大局観でOKになるというケースが想像できないんですよね。私の場合、まず、直感+大局観、次に、読みというプロセスのイメージです。つまり、大局観がないから弱いのかもしれません。

「ミスをしたときの5つの対処法、1:まず一呼吸おくこと、2:現在に集中すること、3:優劣の判断を冷静に行うこと、4:能力を発揮する機会だととらえること、5:すべてに完璧さを求めないこと、自分の可能性を広げるチャンスだと、とらえること」…4と5は取ってつけた感があるのですが、とにかく熱くなって、ミスがミスを呼ぶのを防がないといけないのは同感です。でも、パニックになっちゃうんですよね。

「不利になってもギャンブルはしない。」…そのは耳が痛い話ですね。ちょっと不利になると、大駒を切って、取った駒で絡むってパターンを良くやるんですが、そうではなく、じっと耐えるべきというのはその通りだと思います。結論を急がないということは、とても重要なスキルだと思います。

 

その他、

「保守的な選択は10年後に最もリスクが高い」「反省はしても後悔はしない」

なども共感しました。

 

◇頂点を極めて、今なおトップを走り続ける羽生名人による「思考を進化・深化させるために大切な3つのこと」
18歳での竜王位奪取、25歳での史上初の七冠達成以降も、40歳になった現在、19年連続・王座をはじめ、永世六冠保持(全七冠中)など、結果を出し続けている自在の棋士・羽生善治名人。

本書では、閉塞感の強い、先行きの不透明な時代を切り拓いていくためにも、究極の「考える仕事」である将棋棋士として、20年以上トップを走り続けて培った、3つの秘訣を明かす。

羽生名人は、思考を進化・深化させるためにも、
①ツキと運にとらわれない最善手の決め方、
②プレッシャーとの付き合い方、
③ミスへの対応の仕方、
が大切だと語る。

早くから「天才」と言われた羽生名人だが、円熟期を迎えたからこそ感じる、単なる勝負一辺倒の結果論ではなく、周囲との調和も視野に入れた、「1人ひとりの持つ可能性は想像以上に大きい」というメッセージが根底にある。

◇仕事、日常生活で名人の思考プロセスを活かす
本書のコンセプトは、羽生名人の思考プロセスを平易な言葉でつづられ、だれにでも再現できるところにある。

「次の一手の決断プロセス」「不調の見分け方」「ミスをしたときの五つの対処法」「無謀でない、リスクの取り方」をはじめとする勝負で大切なことから、「最高のパフォーマンスを発揮するために」「集中するために」「才能とモチベーション」「成功とは何か?」など
日常でどういう風にすごしたらよいか、などたくさんのヒントが詰まっている。

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1. 本のエッセンス(7 行要約)

  1. 努力は「量」より“結晶化”が鍵
    ─ 毎日 1%でも磨き続ければ、長い時間軸で大差になる。

  2. ツキは追わず、選択肢を広げる“準備の副産物”
    ─ 「運は確率のバラツキ」と捉え、最善手を積む土壌をち密に耕す。

  3. プレッシャーは“情報量を絞るフィルター”
    ─ 大一番ほど判断材料は 3 点に削ぎ落とす。

  4. ミスはゼロにできない。
    ─ 起きた瞬間の“被害最小化”が勝負を分ける(=二次災害を起こさない)。

  5. 変化は自発的に起こす
    ─ 勝っている時こそ定跡破りを仕込み、劣勢時の逃げ道を用意。

  6. 集中は「短く・深く」
    ─ 90 分以上は質が落ちると割り切り、休憩で脳内キャッシュをクリア。

  7. 「棋士人生=実験室」
    ─ 勝敗は“仮説検証”のログ。負けもデータ資産に転換せよ。
    Masassiah Blog

章立てとポイント

要点
第1章 努力を結果に結びつける 目標は「7割達成」設定で回転率を上げる
第2章 ツキと運 運の波は読めない→土俵際まで粘れる体勢を常に整える
第3章 プレッシャーとの付き合い方 本番は「思考の引き算」で 120% を狙う
第4章 ミスへの対処 ミスは早期発見→傷口を拡げない初動がすべて
第5章 流れを作る “変化球”を仕込むのは勝っている時こそ

2. 考察 ― 羽生メソッドを仕事・学習に写すと?

羽生の原理 ビジネス・学習への転写例
最善手の“累積” 期末ではなく「毎日 1 つ KPI 改善」を積む OKR 運用
プレッシャー濾過 会議前に論点を 3 スライドに絞る“逆プレゼン”
ミスの一次封じ込め 仕様バグ発覚 → 1 日以内にパッチ方針だけ社内アナウンス(情報の真空地帯を作らない)
勝っている時こそ改革 黒字でも旧プロセスをリファクタリング、“好調期リニューアル”文化

示唆:結果を出し“続ける”コツは、高負荷状態を常態化させないシステム設計にある。
羽生流は「瞬間最大風速」より 平均値×継続年数 を最大化する発想と言える。


3. ネット上の評判(ポジティブ中心)

プラットフォーム 好評ピックアップ
読書メーター ★3.9/5(約 1,100 レビュー) 「棋譜ではなく“思考ログ”を公開してくれた感じ」 読書メーター
Amazon ★4.2/5(500 以上の評価) 「平易で即実践できるのに深い」「“ミスは拡げない”章が刺さる」 Amazon Japan
ブログ感想(Masassiah Blog) 「章末チェックリストがそのまま行動指針になる」 Masassiah Blog
個人ブログ(Ameblo) 「“勝負師でも年 1 回ノーミスがやっと”に救われた」 アメーバブログ(アメブロ)

主な賛辞

  • 具体と抽象の往復が巧みで「将棋に興味ゼロでも読める」。

  • “勝ち方”より“負けの扱い方”にページを割いているのが他の自己啓発本と違う。

一部ネガ

  • 将棋例が多く「盤面イメージが湧きにくい」という声も。ただし図解少なめなので読み飛ばして支障なし。


4. 類書レコメンド (“勝ち続ける”を多角的に学ぶ)

タイトル & 著者 近い軸 ひと言比較
『勝ち続ける意志力』梅原大吾 プレッシャー下のパフォーマンス eスポーツ界“神”のメンタルレシピ。失敗ログ公開スタンスが羽生本と合致。
『運を支配する』桜井章一 ツキの定義と活かし方 麻雀伝説の「運は読み・整えるもの」論。偶然の最適利用が深掘り可。
『解像度を上げる』森博嗣 ミスの捉え方 研究者視点で“失敗=情報”と捉える。ロジカル派に刺さる。
『勝負師の極意』渡辺明 結果を出すための準備術 将棋二冠が語る「準備 8 割」「直感は経験の圧縮」。羽生本の補完に最適。
『成功はゴミ箱の中に』レイ・クロック 継続と変化 マクドナルド創業者の“変化を起こす勇気”。逆境下で流れを作る話がリンク。

5. まとめ

**羽生善治は「連勝の方法」ではなく「連敗しない設計図」**を示している。
成果を“点”でなく“線”にしたい人は、

  • 毎日の最善手を積む

  • ミスが出た瞬間の二次災害阻止

  • 好調期こそシステム刷新
    の 3 つをチェックリスト化すると、仕事・学習・スポーツいずれでも“結果を出し続ける”循環に入れるはずだ。