- 2021/05/02
ハッスル、テンポが良くて、おデブな詐欺師のとんでもない言動が笑えて良かったですが、終わり方はイマイチでした。
デブな詐欺師が渡辺直美にしか見えませんでした。言動がお下劣だけど、面白い。こんなんで、騙されるのかと……
重松清の卒業ホームランと並んで、父子関係をリアルに表現している本だと思います。
もともとは、長女が中学生になったときの教科書に「風呂場の散髪」という話が載っていて、あまりにも良かったので、調べてみたら、椎名誠の「ヨコチンの謎」というのが元ネタでした。
これ、本当にイイ話なんですよね。
自立していく過程での父と子のぶつかり合い。葛藤。リアルに描かれています。実際にリアルなんでしょうね。
中学入試の物語文で頻出のテーマである「友情」と「親子関係」。後者が出るとしたら、温故知新で、椎名誠というのは良いのではないでしょうか。