- 2014/09/24
今日は父の73回目の誕生日でした。残念ながら、誕生会はできませんでしたが。
75歳ぐらいまでは生きていて欲しかったなぁ。でも、そうなると、今からあと2年の命なんで、これまた複雑……
中学入試も大詰めになってきました。ブログを見ていると、結構な数の学校を受けている人もいるみたいです。
例えば、1月に練習と称して、複数回受験し、2月1日から3日までダブルヘッダーで、2月4日から6日までも受けまくる、みたいな。全部で10校超えるじゃん。
それだけ気合が入っているんでしょう。
今までやってきた集大成として、良い結果を手に入れたいですからね。
でも、これって、本当に子どものためになっているか、2つの観点で疑問があります。1つは過密日程による子どものコンディションの問題で、もう1つは受験校選定の問題です。
過密日程による子どものコンディションの問題
大人でも試験を受けたり、会社で研修を受けさせられると疲れますよね。私なんかはぐったりして、すぐにビールを飲んで寝ちゃいます。
恐らく、子どもも同じで、入学試験を受ければ、疲れると思います。頭を使うのもそうですが、満員電車で試験会場に行くだけだってかなりの負荷じゃないでしょうか。子どもは寝れば疲れが取れると言っても、やっぱり疲労は蓄積すると思います。
大人だってコンディションが悪いときには、パフォーマンスが下がりますし、子どもの場合、自制する力が大人よりは弱いので、その影響はより大きくなるはずです。
だとすれば、疲労困憊した状態で、試験会場に送り出すというのはいかがなものでしょうか。
実際、長女に模試をダブルヘッダーで受けさせたときは、午後の成績が最悪でした。
http://konchan.net/x/archives/19034
本人は手を抜いているつもりはないんでしょうが、集中力の限界というのもあったんだと思います。この結果を見て、午後の入試は受けさせないと決めました。
日頃から塾で、私の大嫌いな深夜特訓とか正月特訓とかで、長時間勉強することに慣れている子にとっては、簡単にできてしまうという判断なのかもしれませんが、果たしてどうかな、と思います。
それに、体調管理のため1月に学校を休ませるなら、連日、入学試験を受験するほうが厳しい気もします。
受験校選定の問題
必要以上に多くの学校を受けさせるのは、「受験する学校に合格するための実力が足りていない」ことと「絶対に私立には行きたい」というのが合わさった場合だと思います。
もし、絶対に私立に行きたいということでなければ、本当に行きたい学校の試験だけ受けて、それ以外はやめればいいと思います。途中からは、親の見栄でどこかしら私立に行かないと格好がつかないと思って、引っ込みがつかなくなっているというのは親のエゴでしかないので、やめましょう。
子どもに挫折感を味わせないためという理屈もありますが、私はたくさん受けて最後の1つに引っかかるぐらいなら、1校だけ受けてダメだったというほうが心理的なダメージが少ないと思うのですが、どんなものでしょう。
公立中が激しく学級崩壊しているなどの諸事情があり、絶対に私立に行きたいという思いが強いなら、2月1日から3日の午前中に、客観的に見た合格確実圏の学校を受けて、チャレンジ校は絞ればいいと思います。目的が「公立中に行かない」ならば、そちらを優先して、チャレンジ校は最小限でいいはずです。コンディションの悪い状態で、受かるはずの試験に失敗するというのは最悪ですから。
要するに、たくさん受験するというのは、二兎追うものは一兎も得ずということになりかねいので、コーチである親としては避けるように計画を立てるべきなんじゃないかな、と思います。
まあ、昭和の王道、根性論で頑張るというのもありますけど、私はお勧めしません。たとえ、中学受験に成功したとしても、根性で目標をクリアしたということが成功体験になると、次のハードルも根性で乗り切ろうとするので、長い目で見ても逆効果な気がします。大学受験ぐらいなら乗り切れますが、社会人になると乗り切るのは難しい気がします。