失意の1週間が過ぎ、少し落ち着いたので、受験当日前後について、振り返ってみようと思います。

長女の時と比較しながら、当日の様子を振り返ってみます。

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1校目の受験、長女の時と同様、長男にとっては初の入学試験に付き添いました。初めてなのは、1月受験をしなかったからです。別にコロナの影響で受けるのを断念したわけではなく、通うつもりのない学校を受験しても意味がないと思っているからです。

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受験しなかった理由は、1月に行く予定もない中学校を受けても、緊張感がなくて本番の練習にはならないし、万が一、安全圏と思っていたところに落ちたら、目も当てられないので、見送りました。

ただでさえそう思っているのに、この状況下で、1月に埼玉や千葉で受験なんて、私の選択肢にはないです。

 

そして、こちらはコロナのせいで少し迷いましたが、小学校は1日も休まずに通いました。本人は、焦りを感じていて、休んで勉強したかったようですが、長時間勉強すればいいってもんじゃないと思っていたし、気分転換も必要だと思っていたので、長女のときと同じで、前日まで行かせました。

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最近は、塾の先生の中にも学校に行くなと強く指導する人がいるみたいです。賛否両論はあると思いますが、私は、いつもと違うことをすると、その分、緊張が高まり、あれもやっていないし、これもやっていないと不安でいっぱいになり、あまり良い効果はないと思います。
確かに感染症を防ぐという意味では一定の効果はあると思いますが、塾に出かけているなら、そのリスクは変わらないですし、家にずっといたら、気が滅入って仕方ない気がするのですが、どうでしょう。

とはいえ、今年は2月1日が月曜日だったので、前日は学校は休みだったわけですけど。

 

さて、話を元に戻して、当日ですが、あまり早く着いてもすることがなくて手持ち無沙汰になるので、集合時刻の20分前ぐらいに到着しました。行く途中、なんか勇気づける話とかをしようかと思ったのですが、長男の緊張が伝わってきて、なんかうまくコミュニケーションできませんでした。なごませようと思って話しかけても乗ってこなかったりで、重苦しい雰囲気でしたね。状況が厳しかったので、私自身が重苦しかったのかもしれません。

あれよあれよという間に、試験会場につきました。すでに、教室に入れる状況で、受験番号を見て教室を探しました。なんかいろいろと言いたかったのですが、私もテンパって、慌てて妻と長女と一緒に書いたメッセージを渡しました。

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慌てて、妻と長男と私で書いた応援メッセージカードを試験会場についたら読んでと言って渡しました。
もう少し時間があると思っていて、試験前の諸注意事項を最後に確認するつもりだったのが、全くできずに焦りました。ちなみに、メッセージの内容は、「いつも通りの実力を出せば合格するから大丈夫」という内容と「一緒に受験勉強できて楽しかった、ありがとう」という内容の2本立てでした。

私が長男に書いたメッセージは、ちょっとだけ変えて、「一緒に受験勉強できて楽しかった、ありがとう」「焦らず、慌てず、諦めず」という内容です。

楽しかったというのは、本心を素直に表現しただけで、焦らず・慌てずは、ミスが多い長男が試験中に思い出してくれると嬉しいなという気持ち、諦めずは、実力的にはちょっと厳しい長男に、最後まで頑張れというメッセージのつもりでした。

特に、気の利いた言葉もかけられず、なんか、受験生の動きに流される感じで、長男と別れました。階段を上るときに、こちらを向いて手を振る長男が最後の姿です。
何かあったときの対処のため、一応、試験開始の時間まで待機し、学校を去りました。

あとは、もう祈るしかないです。

 

こんな日なのに、出社しなければならなかったので、会社に行きました。当然、仕事なんか手につきません。
昼すぎに、妻にLINEをして、状況を確認しました。
人が多くて大変だったようですが、無事に会えたそうです。良かった。が、長男は、ムチャクチャ不機嫌だとのこと。

・・・ああ、そういうこと。試験のデキが悪かったんですね。

長男は、模試でも、出来不出来は、意外に正確にとらえているほうなので、もう覚悟しました。後で聞いたところによると、実際、算数が大撃沈だったようです。過去問の一番できなかったときと同じレベルの点数。だめだこりゃ。算数でそこそこの点を取るというのが合格の必要条件だったのに・・・。

 

そして、運命の合格発表。
ダメだとは頭ではわかっているものの、もしかしたら、という一縷の望みでサイトにアクセスしました。

ログインして、ボタンを押したら、何の余韻もなく、

残念ながら不合格です

というメッセージが表示されました。長男は、「絶対落ちているから見ない」と言っていたけど、どうするの、見るの、と話している最中に、ボタンを押したので、不本意ながら見ることになっちゃいました。

 

涙ぐみながら、気丈に振る舞う長男。それを、見て、泣けてきました。私自身も、ちょっと無理かな、と思っていたものの、実際にダメだと受け入れるのは辛かったです。ああ、塾に入れておけば合格したのかな、という想いが、頭の中をグルグル回ります。

長男は気持ちを入れ替えて、2校目のための勉強を始めました。エライなと思います。
とは言え、やっぱり、やせ我慢で、寝た後に、嗚咽が聞こえて、もう、泣けてきました。ごめんね。

 

 

重苦しい雰囲気の中、2校目の受験。

実は、第2志望の2校目も1校目と偏差値的には変わらないので、合格の確率は低いなと思っていました。それなのに、別にそこまで入りたい学校ではなかったのと、そんな余裕もなかったので、全く対策もしていませんでした。直前に過去問をやっただけ、みたいな状態です。ちょっと舐めすぎかな、って感じ。本来なら、第1志望の1校だけ受けるので良かったのかもしれません。

でも、朝の感じは少し吹っ切れたように思いました。いや、それは、私自身が、もう覚悟を決めたせいで、そういう風に映っただけなのかもしれません。

この日も、特に、気の利いた言葉もかけられず、教室へ向かう長男の後ろ姿を見送るばかり。途中、振り返って、手を振ってくれたのが最後です。1校目のデジャブ。

 

試験後、妻からのLINEによると、この日も超不機嫌。
そして、結果も、不合格。これも、デジャブ。違うのは、長男はすでに学校に行っていて、一緒に合格発表を見なかっただけ。

 

覚悟していたけれど、結果が確定しちゃいました。長男にも辛い思いをさせてしまいました。私のせいですよね、たぶん。

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ホッとしたというのは、全滅すると、塾にも行かせないから、どこにも受からないんだと言われちゃいそうだからです。そんなことはないと私自身は思っていても、他人の口には戸を立てられませんし、客観的に証明することもできません。正直、言うと、塾に子供を預けるというのは、責任転嫁する対象を用意しておくという一面もあるのかもしれません。掲示板を見ているとそういう発言も散見されますし。

・・・実際に、塾に行っていたら、合格していたと思います。

ただし、その合格していた中学は、今回受けたところとは別の中学というオチになると思います。要するに、第一志望は受験させてもらえず、持ち偏差値よりも10以上下の学校をすべり止めとして受けさせられる、ということですが。

そんなランクを下げて、6年間、高い授業料を払いたくないというのが正直な気持ちだし、挑戦することは素晴らしいことで、失敗しても、何も恥ずべきことはない、ということを学んで欲しいです。

ただ、長男が長女に「あー、公立中に行くのかぁ」とつぶやいていたというのを聞いたときはは、胸が張り裂けそうでした。ごめん。

 

 

彼の中学受験はこれでおしまい。結局、2戦2敗。所謂、「全落ち」ってやつです。

でも、自分自身がスキンシップを楽しんだ以外に、彼にとっても良い経験になったんじゃないでしょうか。勉強の習慣もつきましたし、11月ぐらいから、自主的にiPadとiPhoneをするのをやめてました。よく頑張ったと思います。

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まあ、長男は長女と違って気分のムラが激しく、本当に受験するかどうかは、かなり眉唾なんですけど、彼も社会人になる前に自分の感情をコントロールして、努力を継続することができるようになったほうが幸せな人生を歩めそうなので、良い方向になるといいですね。

あ、感情のコントロールは、まだまだですね。

 

一応、振り返ってみると、長男の良かった点は、なんと言っても、「3年間で受験料を含めて、50万円未満のキャッシュアウトで済んだこと」です。それと、「午後8時に寝ていながら、勉強の習慣がついたこと」「秋までは毎日のように外で遊んで帰ってきたこと」です。

逆にもう少し頑張れば良かったことは、答えが合っていればいいという感じで短絡的に答えを丸覚えしちゃうやり方でなく、どうしてそうなるのか原理・原則を学ぶ意思があまりなかったことです。端的に言うと、あまり勉強が好きじゃないみたい。

まあ、これは過ぎ去ったこと。
中学受験が終わって、優秀層が抜けるので、これまでのような悲壮感が漂う成績をとるということは減ると思います。高校受験では、今回の反省を活かして、リベンジして欲しいです。もう十分、独り立ちできるんじゃないかと思います。

これからは、少し離れて、コーチングしていきたいです。

 

そして、中学受験関連のコンテンツは、少し整理して、おしまいにしたいと思います。